mimi's world-4 * Black Sky
__ It is started from one dream... as it became with Love Dreams
Prelude of Love Dreams
そして、その続きを妄想爆走中の私の妄想です。
それでは、まずは、私の見た夢の話から。
宜しければ、どうぞ。
この夢は、
久遠の姿での、久遠・ヒズリとしての、初映画の話でした。
キョ-コも、社さんも、もちろん、知らない。
世間にもカインヒールの正体を隠していたように、敦賀蓮であることを隠して、出演する。
カインの様に、敦賀蓮としてのオファーでなくて、蓮が、久遠の姿で、
久遠・ヒズリとして、日本の映画に出演するって話だったんです。
ローリィーは、社長として、久遠・ヒズリを、ハリウッドに送り出す為の第1歩ってところです。
もちろん、久遠を蓮が演じている事は、社長しか知りません。
(っていうか、もともと久遠が蓮を演じているので、自分のままなのかしら?)
世間には、敦賀蓮であることを隠しているんです。
その映画というのが、話自体は、何にも見なかったので、なんのストーリーか分かりませんが、
どうも、思い返せば、純愛モノですね。
主演はもちろん、久遠・ヒズリ&京子。
その映画の顔合わせの日には、キョーコの想像してた、コーンの大人になった姿の久遠に、
コーン?なの?
私、キョーコよ。子供の頃、京都で逢ったことのある。
と、再開を喜ぶ二人。
いきなりの久遠=コーンのバレバレ設定ですが、夢の話なので気にしないで、下さいね。
私が一番印象に残っているのが、ロケ現場、森の中の河原なんですけど、
お昼休憩中に、河原で、ふたりで、懐かしむんです。
あの時、コーンも悩んでいたのに、コーンの話、聞いて上げられなくてごめんね。と。
でも、本当は、キョーコの心の中で、成人したコーンに出逢えて嬉しいのですが、蓮と似た雰囲気をキョーコは感じていて、純愛映画のヒロインとして、蓮(久遠)の演技に飲まれて、
本当に、久遠に恋をしてしまいそうになったところです。
でも、蓮の事が、好きなのに、私って、浮気性だな。と、そこに悩みます。
揺さぶられ続けた心が、どうにも止まらなくなってきて、誰にも言えないこの想いを、
休憩中、久遠に話しちゃうんです。
それは―――――
ねぇ、コーン。あなたは、昔から、何でも聞いてくれたね。私の話。
そして、静かに慰めてくれたよね。あの時。
私もあなたも、大人になって、悩むことの大きさがあの頃とは違うけれど、
何も、言わずに、聞いてくれる?あの時みたいに。
答えは、まだ、見つからなくてもいいの。そのうち、自分で、見つけるから。
ただ、泣いちゃったら、昔みたいに慰めてね。
コクンと、頷いて、
いいよ、キョ-コちゃんの話、いくらでも俺でよかったら話して。
楽に成れるなら。キョーコちゃんの力になれたらいいな。
私は人を好きになることも、恋をすることも、人を愛することなんて、この先の人生、誰にもしない!って、決めたの。
でもね、どうしてもどうしても、心で感じることは、頭の中で否定しても、心が、ウソをつけないんだよね。
うん、それで?
今、この心の中で、ウソをつけない気持ちがあるの。
・・・その淡いピンク色の気持ちなんだけど・・・
私、尊敬して止まない、敦賀蓮さん、という、事務所の先輩がいるの。
その人の、演技にも、生活スタイルにも、芸能人としての全ても、尊敬できる、神様のような人なの。
・・・・。
あのね。どうしても、止められなくて、あふれ出す淡いピンク色の想いっていうの、あるんだね。この歳になるまで、知らなかったの。
昔、ショーちゃんの話したよね。
あれは、ピンク色じゃなかったのよね。今、思えば。
ただ、恋をすることを、学ぶ、きっかけだったかもしれない。
・・・・。
なんで、ピンク色に感じるのかは分からないんだけど、敦賀さんを思ったり、考えたりすると、その周りが、そういう様な色の空気に感じるっていうか。
昔に覚えのある、感情で、感覚。恋をしないと決めたのに、恋をしているのかもと、頭と心が、ばらばらで・・・。
尊敬という言葉を、敦賀さんに縛りつけていたいだけなのかも知れない、そんな考えは想いとは違っていて・・・
それじゃぁ、キョーコちゃんは、ショーちゃんよりも、敦賀さんが好きってことなのかな?
ふふふ。
それは、私の中で、確信に変ってきているモノなんだけどね。
敦賀さんには、言えないの。言ってはいけないの。
どうして?
言ってあげたら?男は告白されて喜ばない人は、いないよ。
ん~~~、でもね・・・
今、悩んでいるのは、そうじゃなくてね・・・
ん?なにがあるの?
キョーコは久遠に正面から見つめられて、目をそらすも
・・・私はね。コーン、あなたからも、その敦賀さんと同じ淡いピンク色の雰囲気を感じているの。
貴方と、敦賀さんを重ねて、演技してるって言ったら、怒る?
でも、最初の何日か、貴方に敦賀さんを重ねて演技したら、うまく演れた。
でも、何度もテイクを重ねているうち、あなたにも、敦賀さんへの同じ気持ちが沸いてきちゃってて、貴方が敦賀さんに見えることもあれば、懐かしいコーンのままに見えるときもあって、頭の中が混乱しそうになるんだけど・・・
目を閉じると感じる、貴方と敦賀さんと同じモノに心が反応して、セリフをうまく返してくれてて、初めて、心からのセリフを言えるように演技ができてるの。
役者としては、相手役に飲み込まれて演技を返しているのか、自分の実力で出来た事なのか、分からないんだけど・・・。
キョーコちゃん。
俺にも、それに自分の心にも、素直になって、いいんだよ。
それって、敦賀さんに向けられたのと同じように、
俺にもそのピンク色の心の想いがあるってことでいいのかな?
考えても、考えても、否定しようとしても出来ない、自分なのに自分でも止められない溢れ出す想いって、あることを、初めて感じたの。
・・・コーンには素直に告白できるのに、
敦賀さんには、どうして、言えないんだろう。
言っては、いけないと。
決め付けているんでしょ。キョーコちゃんの頭の中で。
ねぇ、コーン。どうして怒らないの?
わたしって、敦賀さんのことが好きで、なのに、貴方にも好きと言って、
そんな女なんだ、自分が汚くて嫌な女。
自分がすっきりしたいだけなのに、・・・あなたにそんな事を言ってごめんね。
そう言ったキョーコは、子供のように泣きだした。
でもなんだか分からないんだけど、どうしても止められないの。
貴方に向ける気持ちも、今はロケに来てるから逢えない敦賀さんにも。
二人とも同じぐらい、私の中で大切で、尊敬してて、好きで・・・
泣きじゃくるキョーコを昔のように慰めようと久遠はキョーコを胸に抱き寄せた。
ここは、スキビ好きな貴方だったらわかるはず。軽井沢の敦賀セラピーを思い出してください。
キョーコは、久遠に抱きしめられたが、なんだかデジャブ?な思いでいる。
(コーンって、敦賀さんと同じ、香水とか、ボディーシャンプーとか、使っているのかな?
どうして、同じ香りが、あなたからするんだろう?)
キョ-コは、ほほにサラサラのやわらかい髪が触れる感触にも、
(コーンも同じ、サラサラの髪質なんだね。)
そして、そのほほに、ちゅっ。と、触れた唇の感触に、ハッと、我に返りると、
ありがとう。お礼だよ。
キョーコちゃんの、気持ち、嬉しいよ。
(どうして?どうして?あの人の唇と同じ感触だったの?どうして、同じ事を言うの?)
と、戸惑い、コーンの眼をじっと見つめていると、
さぁ、もう時間かな?そろそろ戻らないと、メイクも直してもらわないと、いけないしね。
最後のシーンの撮影、キョーコちゃん、今の気持ちで、そのまま演ってごらん?
きっと、良い演技ができるよ。
さぁ、戻ろう?僕のお姫様、お手をどうぞ?
と、久遠が手をさし出して、その手に自分の手を重ねると、
(あれっ?カイン兄さんと同じ大きさ。手袋してたから、よくは分からなかったけど、
指の太さとか、長さとか、手のひらの大きさも同じ―――?それに、付け加えた演技指導って敦賀さんみたいよね?) 絶対視感のキョーコさんです。
キョーコはいろいろ、久遠と敦賀さんが重なって見えることに、疑問を持ち始めました。
その日、最後のシーンをなんなく撮り終えて、二人の演技のクオリティの高さに、
周りのキャスト、スタッフ、監督から、盛大な拍手と花束を渡されて、クランクアップを向かえた二人は、ロケ滞在中のホテルの宴会場で行われた打ち上げにて、監督を筆頭としたスタッフに、
二人とも、とても良い演技でしたよ。
久遠君は、日本語もとても流暢で驚きました。日本では君のデビュー作になるけれど、
日本を騒がせるもの、いや、世界を騒がせるものと、信じています。
これからの編集も、あなたがた二人の演技力の高さを潰してしまわない様に、がんばるつもりです。国際映画祭に呼ばれるのを目的として、編集もがんばりますよ。
自分にも、それだけの実力をもっていると信じて、それを自信につなげ、良い映画になるよう
努力します。いままで、ありがとう。
と、賞賛されるも、
(コーンとも、今日でお別れなのね・・・。)
と、淋しく思うキョ-コ。
監督、ありがとうございました。
今はまだ、アメリカで生活を拠点としていますが、LMEに新しく籍を置いてもらうことが
決まりましたので、また、日本で活躍の場を与えていただけるのなら、いつでも戻ってきます。
(えっ、コーン、LMEに入ったの?じゃぁ、すぐ逢えるかな?敦賀さんにも紹介したいし。)
・・・。キョーコは妄想の小部屋へ行ってしまった。
(その時は、どう思うんだろう?大魔王光臨するかも?イラツボつくかも?)
と、ガタガタ怯えだすキョーコに、
具合でも悪いの?
と、聞く久遠。
監督、そろそろ明日の移動が早いので、部屋に下がらせてもらいます。
彼女も、お酒の席は苦手のように見受けますので、二人とも失礼させて頂いてもいいですか?
と、お部屋に久遠に送ってもらい、
じゃぁね。キョーコ。
LMEに所属が決まったから、またすぐ日本に来るよ。
その時は、またよろしくね。先輩?
と、久遠は一礼して、部屋を後にする。
しばらく経って、
コンコン。
控えめなノックの音に、久遠は自分の部屋のドアを開けると、
コーン。ごめんね。疲れているし、明日の朝も早いんだろうけど・・・。
大丈夫、まだ眠れなかったんだ。昼間のことが気になってて、お風呂で考えてたんだ。さっき。
私も、こんなままコーンがアメリカに帰るのかと思ったら、しっかりと、言おうと思って。
言わせてね。貴方を傷つけるのかも、私が傷つくのかも、分かっているんだけど、
どうしても、止まらないの。
コーンにしか言えないから。こんなこと。
どうぞ?部屋に入って。
と、ベッドに並んで腰掛けて、うつむいたキョーコさんは、
あのね。私の言うこと、可笑しいかもしれないけど、コーンなら多分分かってくれるのかな、と、思って言うんだけど・・・。
あ、私ね、最後までキチンとしなきゃ嫌な性格なのよ。
最後までキチンとあなたに伝えたくて。
うん。大丈夫。君の全てを打ち明けて?
笑わないでね。
私、ヘンな特異体質の持ち主なんだけど。
周りの人の感情が分かるの。オーラが見えるのかって言われたら見えないんだけど、感じるの。
ブラックなオーラとか、すぐアンテナが反応するんだけど、
コーンと過ごしたこの撮影中は、心地よかったな。って、思った。
俺も、そうだったよ。
ものすごく、癒された時間というか、人生にはほんの一瞬の時なんだろうけど、昔キョーコちゃんに出逢えて、そして、また今度は京子に逢えて一緒にいられて、嬉しかったよ。
それでね、その心地よさに感じてた・・・。
さっきの止められない淡いピンク色の色の話なんだけど、
人が、恋に落ちる、人を好きになる時って、ピンク色のオーラなのね。
それも、いろいろなピンクがあって、初めは、これでもかって言うぐらい、ドピンク。
あ~、だから、社長さんは私にあのピンクのツナギを着せたのね。
ふふふ。コーンは知らないでしょうけど、ラブミー部って、愛したくもない愛されたくも無い病もちの人が、入れられるセクションがLMEにあるの。
その人たちが着せられる制服があって、それがドピンクなんだよね。
社長は、万人に愛されオーラの色、一目ぼれの時のオーラの色を、着せて、私を好きになって!
と、アピールさせる為に着せたのね。きっと。
社長もオーラがみえるのかもね。ふふふ。。。
あ、でね。そのピンクは、一目ぼれや出会い、最初の瞬間は、ものすごいピンクでね、
いろいろその人が分かってくると、どんどん色が変ってくるの。
恋の“好き”が醒めてしまうと、違う色になったり、恋で無い“好き”はピンクじゃなかったり・・・。恋のピンクはね、どんどん好きが増してきて、自分の中で止められなくなってくると、どんどん、薄いピンク色にぼやけて来るの。
お互い想いあっている人たちは、同じピンク色のオーラを感じて、告白したり付き合いだしたり、人生を共に生きていけるのか伴侶を探す、人生の試練を経験して魂の修行をするんだけど。
その“恋”と呼ぶ、ピンク色がみんなそれぞれ違っていて、全く同じピンク色の人たちが結ばれて、お互いを想いあって、一緒にどんどん薄くなっていくピンク色を共有できると、いつか、真っ白になって。そして、真っ白なオーラを私は“愛”だと思うの。
愛のはじまり、愛は尽きることなく永遠に共に。と意味で、ウェディングって、白なのかな?って思うぐらい、白のオーラを感じるの。
白にオーラが近づかないまま、結婚しちゃうと、その後、何色にも二人で変えられなくなるから、気持ちや何かに歪みが生まれて、そのピンクを壊さないと生きていけなくなるんだよね。
だから、別れちゃうんだろうな。っと、テレビの離婚会見なんか見てると思うんだけど。
その白いオーラの時に結ばれた二人は、その後、二人で一緒にいろいろな色に変えて、変えられて、お互いを生きていけるんだと思うの。
へ~。そうなんだ。なんか分かるよ。
好きっていう気持ちにいろんな種類がある事とかね。
ここから先は、私の自分の事なんだけど・・・
今もさっきも、コーンあなたに向ける私の色は、敦賀さんに向けられたのと同じ色なんだって思ったの。
河原でさっき慰めてくれたよね。
二人も好きになってしまった、私の浮気心を怒りもしないで、受け止めてくれたこと。
なんでも話せる友達だって、昔は思ってた。それは、さっきまで。
でも、今は、なんでも話せるお友達じゃなくて、もっと、私のことを分かってもらえたらいいな。って、思うの。
私の貴方に向けられ放つオーラが淡いピンク色だって。
恋が愛に変り行く瞬間、大人になってきて初めて分かった気がする。
でも、それは、敦賀さんにも同じで―――。
と、言ったところで、唇をキスでふさがれ、
キョーコちゃん、君の言う意味は、ものすごく俺の中でも実感できるほどよく分かるよ。
昔のツインテールの女の子の君に向けたピンク色と、今の君に向けられたピンク色が確かに違うものだって、感じてたんだ。
そうだね、今キョーコちゃんのその胸にゆれる、プリンセスローザと同じような色かな。
感じるのは。
いま、そのピンクの色が、お互い同じぐらい、淡いものだといいな。って思ってる。
キョーコは、久遠にベッドに優しいキスをされながら、押し倒されて・・・
コーン。私もこんな色かな?って、感じてるよ―――。
でもね、抱かれている時にキョ-コは、また思うんです。
さっき、抱きしめられた時も、今も、敦賀さんの骨格とか、筋肉の尽き方とか、抱きしめ方とか、抱きしめる力具合とか・・・同じに感じるんだけど。どうして?って。
まぁまぁ、最中の途中で、久遠が、ちょっと冷めるような事を。
ねぇ、キョーコちゃん。
そのプリンセスローザは、敦賀さんにもらったんでしょ?
初めて。を、敦賀さんの為に、取っておかなくていいの?
もう、止められそうも無い。このままじゃ。
うん。いいの。
初めては、コーンがいいの。
あの人に似合う人になりたいから、子供のままじゃなくて、もっと大人になってから。
ならなくちゃ、大人に。
君には何もしないよ。って、子ども扱いされたんだよ。
もっと、大人になって、振り向かせられることができたら、その時に敦賀さんにも、同じ事を言いたいなって。
それじゃぁ・・・。
敦賀さんの前は、他の男でもいいって事?
そう言って、久遠はキョ-コの首にかかるネックレスをはずし、
そうじゃなくて、コーンだから頼めること。それに、私・・・
あなたと敦賀さんは、同じぐらい好きよ。――――
久遠は、キョーコを抱きながら、思う。
でもね、君の勘の鋭さに驚いた。君に恋する想い、感じる心の色を、プリンセスローザに込めて送ったんだよ。それを選んだ時、この色だ。って、思ったから。
それは、俺が敦賀蓮が、君に恋をしている色。その気持ちを気づいて欲しくて君に魔法をかけた。蒼い石と同じように。
ねぇ、キョーコ。今、抱かれながらどっちの俺を考えているの?
俺は、キョーコに今の自分がばれているんじゃないかって、気が気じゃない。君は、視観も、聴覚も、勘も、頭もいいコだからね。
でもいつか、ばれるときは、二人で真っ白なオーラの時なのかな?
そうだと、いいな。その時は、白、無色透明のダイヤを贈るね。君に。
今はまだ、ピンクでいい。もっとピンクが似合う君でピンクを楽しんで?
キョーコはキョーコで、抱かれながら思う。
あれ?コーンも敦賀さんも、同じ香り、同じ声、おなじ大きさの体、肌触り。
どうして?
私、敦賀さんを思って、コーンに重ねているだけなの?
ごめんね。コーン。もし私が本当は、そんな気持ちでいたんだったら。
でも、お願い。今は、貴方のことだけを想わせて―――。
. . . .では、そんな話。お気に召しましたら、ぜひどうぞ。
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